どうも、あいうえです。
株式は分散投資がいい、という言葉はよく聞きますよね。
でも、分散投資ってどうすればいいの?とか、面倒だなぁとか思う人も多いと思います。だって、株って文字時通り星の数ほど存在しますから。
ということで今回そんな人に最適なVTを紹介しようと思います。これ一つで投資は十分という人もいるくらいに最適なETFです。
1 VTとは
VTとはバンガード社が運営する全世界の株式に投資することを目的としたグローバルETFです。
文字通り全世界です。先進国発展途上国関係ありません。本当に全世界に投資できます。
ETFには一つの国に投資するものと、複数国に投資するものがありますが、VTは後者の代表と言ってもよいでしょう。
それにも関わらず経費率はなんと0.10%
全世界に投資できるというメリットを享受するのに払う経費がこれだけで済むのかと驚きを感じます。
2 VTの作られ方
VTには全世界に投資するETFと言うだけあって、世界のほぼすべての株式が含まれています。
(時価総額ベースでおおよそ98%)
とはいえ、時価総額加重で作られていることは知っておかなくてはなりません。
時価総額加重ということなので時価総額が大きい企業ほど組み入れ割合が高いんです。なので、全世界と言っても小国ほど組み入れ割合が少ないです。後で見ますが、VTが投資する株式はアメリカが半分を占めますしね。
また、時価総額と言っても浮動株調整時価総額を使用しているので国有企業が多い新興国の企業が仕組み上少なくなってしまっています。新興国株式の割合が新興国の実力に比べて少ないということはVTの欠点としてよく言われることです。
こういうのを気にする人は新興国ETFのVWOあたりを使って調整をした方がいいかもしれません。
3 実績
VTを使った世界分散投資は、しばしば世界最大の経済を誇るアメリカへの一国投資との優劣を語られるのでSP500との比較チャートを載せます。青色がVT、赤色がアメリカのSP500です。
グラフを見ればわかるように、ここ10年ほどVTはSP500に完全敗北しています。文字通りの下位互換。
しかし、これからの10年も同じ傾向が続くとは限らないでしょう。
少なくとも、このグラフをもとにSP500の方が優秀だと決めつけるべきではありません。直近10年の成績をみて、結果が良かった方に投資してしまうのは投資家の失敗あるあるです。
そもそも、ここ最近は米国経済が世界を引っ張てきたことを考えるとSP500が勝っているのが当然です。
しかし、これからも米国経済が世界を引っ張ってくれるかは分かりません。
経済の中心がアメリカであるということはしばらく続くとは思いますが、「成長率」という観点から見ればアメリカがずっと一番とは限りません。むしろ、ここ最近の成長は将来の先取りをし過ぎているようにも感じられます。
過去のデータはあくまで過去のデータとして、慎重に考えるのが正しい姿勢です。
4 採用銘柄トップ10と国別構成
バンガード社より引用
トップ10はほとんどアメリカ企業で、SP500やVTIと変わらないメンバーがそろっています。時価総額という基準で見たときにアメリカ企業がいかに強いのかがわかりますね。
その影響もあってか、先ほど書いたように国別構成でもアメリカが50パーセント前後を占めています。
時価総額加重の結果そうなった……のでしょうが、私個人の意見としてはやや不満です。国という基準でみるとあまり分散できていなくない? と思ってしまいますね……。
しかし、構成銘柄数は7974と圧倒的な多さを誇ります。企業の分散はしっかりと出来ており文句のつけようがないです。そんなに分散して意味があるの?と聞かれたら言葉には詰まりますが。
ちなみに、日本企業上位はトヨタ・三菱UFJ・ソフトバンクです。おおそのあたりかーという感じですね。
5 取引できる証券会社
国内ではマネックス証券、楽天証券、SBI証券などで取引が可能です。
海外ではIB証券などで取引できます。
6 おすすめ度と私の評価
おすすめ度は1-5の範囲で言えば4です。
国際分散投資派にとってはこの上なく便利なETFと言えるでしょう。
確かにアメリカが50%というのは少々分散できていない感がありますが、それが世界の現状なのですからVTに従うべきという考え方も一理あります。。
もし、将来アメリカ以外の国がすさまじい発展を遂げたり、アメリカが凋落するようなことがあれば、それを反映した国別構成になるはずです。そこらへんはインデックスのいいところです。
VTがアメリカをひいきしているとかそういうことはありませんのでご安心ください。
VTはとてもいいETFで自信をもっておすすめできます。むしろ、人におすすめするという観点においては一番無難なETFです。
もし国別構成に不満があるのなら、VTを核に据える一方で地域別ETFや個別国ETFなどで調整する、というのもいいですね。個別国の方は基本的に経費率が高いのが不満ですけど……。
そこら辺は自分で調べていろいろ頑張るのが楽しいと思います。
お読みいただきありがとうございました。
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