とあるオタクの長期投資

投資、時々ラノベオタク

【攻めの守り】米国長期債券に投資するETF【TLT・EDV】


どうも、あいうえです。

 

今日は債券の中でも、20年以上という非常に長い残存期間が持つ米国債に投資するETFを紹介しようと思います。

 

そのような長い残存期間をもつTLTがどのような特徴を持つのかを見ていきましょう。

 

スポンサーリンク

1 AGG・BNDとの違い

 

私はAGG・BNDなどの総合債券ETFを紹介したことがあります。

参考:一番人気のある総合債券ETF【AGG・BND】

 

このとき、AGG・BNDは非常にバランスの取れた債券ETFだと言いました。

 

実際にチャートを見てみれば分かりますが、ほとんど値動きがなく安定的に配当収入を得られるという意味でAGGとBNDはポートフォリオの安定性に大いなる貢献をもたらすと言えます。

 

しかし、今回紹介する長期債券ETFは違います。

 

長期債券はデュレーションが大きいので、値動きが比較的大きいのです。

 

デュレーション

金利が1%上がった時に債券ETFの価格が何%下がるかを表したもの。金利が上がると債券価格は下がるので、一般には正の値をとる。

一般には債券の残存期間に比例する。

 

AGG・BNDのデュレーションが6前後なのに対してTLTのデュレーションはなんと17.21とおおよそ三倍だったりします。

 

つまり、金利が1%変動した時の値動きがAGG・BNDの3倍あるということになります。値動きが激しいんですね。

 

しかし、3倍も値動きが激しいようなリスクの高い債券ならならさぞかし利回りがいいんだろうなぁ……!

 

と思ってみるとそんなことはなく、AGG・BNDと同じく2.5%前後だったりします。

 

これはAGG・BNDが米国債以外の比較的リスクが高い債券を組み込んでいることに起因するものです。

参考:現在の債券は思っている以上にリスクが高いという話【金利・信用リスクの両面から見る債券投資】

 

AGG・BNDに比べて高リスク同リターンということで、ここまでを見るとまったくいいところがない長期米国債・TLTですが、当然ながら長期米国債君にもいいところがあります。

 

それがベータ値。

 

ベータ値

正確には違うが、SP500の価格が1%上がった時にETFの価格が何%変わるかを表したものと解釈して問題はない。2だったら2%上がることになるし、-2だったら2%さがることになる。今回はSP500の価格を基準にしているが、他のを基準にしたら当然ベータ値は変わるし、どれくらいの期間をデータとして参照するかによっても変わる。

 

AGG・BNDはほとんど値動きがないのでベータ値はほぼ0です。つまり、どんなときでも値動きがないということです。

 

しかしTLTのベータ値はなんと-0.64とかなりのマイナスを記録します。

 

これはつまり、株が下がるとTLTは上がるということです。

 

これは単純で、株が下がると金利が下がり、TLTが上がるからです。

 

しかも、デュレーションが大きい分上がり幅はAGG・BNDの三倍もあります。

 

AGGやBNDが価格変動リスクを徹底的に抑えることによる守りのETFだとしたならば、TLTは不景気時に積極的に上がっていくことによって攻撃的にリスクを抑える守りのETFだということになります。

 

2 金利の長期下落トレンドが心配

 

先ほどは、AGG・BNDは徹底的な守りのETF、TLTは攻撃的に守るETFだと申し上げました。

 

もちろん、どちらの方が優れた守りかはそれぞれの人の感覚によるとは思います。

 

例えば、リーマンショックレベルの金融危機のときだとAGG・BNDよりもTLTを債券ETFとして組み入れた方がリターンが良かったりしますが、100年に1度のリーマンショックを基準に考えるのもどうだろう……という感じです。

 

FFレートが0%まで下がるという異例の金融危機でしたし。

 

それに、TLTに関しては一つ懸念点があります。

 

TLTの価格は金利が下がると上がるものなのですが、今現在その金利の下降余地が少ないのです。

 

長年下降トレンドを続けてきた米国債利回りにもはや下落余地がないことは、TLTの価格の上昇余地が少ないことを意味します。

 

f:id:syougisyougi:20180311223032p:plain

長期金利の推移

 

上図は10年物の債券の金利の推移ですが、日本のように0%ではないものの長年下がり続けていることがわかりますよね。

 

そう意味において、近年はリスクとリターンがあまり見合わなくなってきた感じがします。

 

上がる余地がないのに下がる余地は沢山あるということですからね……。

 

さいごに

 

ということで、AGG・BNDに比べると人気の低いTLT・EDVの紹介でした。

 

人気がないのは実績が悪いのではなく価格変動が大きいのを嫌われているだけなので、そんなに嫌わないであげると嬉しいですが、私が2で述べた懸念点も気になるところです。

 

もちろん、まだ金利0でない以上まだまだTLTにも上昇余地は残っているので、私的にはまだ「懸念」レベルです。

 

実際、株式と共に組み入れるならばAGG・BNDよりもTLTなどのデュレーションが大きい債券の方がより安定したリターンを生み出せることは歴史が証明しています。

 

まあ、そこら辺の兼ね合いをどうするかが投資家の腕の見せ所ですね。一応私も定期的にポートフォリオを公開しているので、偉そうに記事を書いている私がうまくできるかを見世物として楽しんでみてもいいかもしれません(笑)

 

ポートフォリオ紹介 カテゴリーの記事一覧 - とあるオタクの長期投資

 

お読みいただきありがとうございました。

 

他記事宣伝

 

マネックス証券を使うのならばAGG・BNDよりかはこちらの方がいいかもしれません。

 

いろんなETFの紹介をしています。

スポンサーリンク