この記事ではSP500に連動するETFについて紹介します。
SP500というものに馴染みのない人もいるかもしれませんが、NYダウが日本で言う日経平均ならSP500は日本で言うTOPIXみたいなもので、一般には知られていないことが多いのですが投資業界では一番有名な指数です。
そんなSP500への投資は数多の投資ブログで「最適解」と紹介されるほどの投資手法で、投資ブログを名乗るなら触れないわけにはいかないので当ブログでも見ていこうと思います。
1 SP500とは
SP500とは、アメリカの株式市場を代表している500銘柄によって構成された時価総額加重型株価指数です。
日本のニュースで毎日流れているNYダウに比べ、
1 構成銘柄が500とNYダウの30より多く、個別の企業の影響を受けにくい
2 時価総額加重という投資業界標準の加重方法を取っている
ため、投資業界では人気かつポピュラーな大型株指数です。
アメリカ株へのインデックス投資は大抵このSP500に連動していますし、個別株でアクティブに運用する人も、このSP500をアウトパフォームすることを目標にするのが一般的です。
それほどまでに有名な指数なので、これまで聞いたことがないという人も、これから先飽きるほど聞くことになるでしょう。
なにせ今や有名になったGAFAを始め、皆さんが普段生活で利用している商品・サービスを提供している企業のほぼ全てが網羅されているインデックスですからね。
2 3つのSP500連動型ETF
SP500に連動するETFはSPY,IVV,VOOの3つあります。
それぞれ、ステートストリート、ブラックロック、バンガード社が運用するETFです。
経費率は順に0.0945%, 0.03%, 0.03%です。
経費率で選ぶならIVVかVOOでしょう。
中身は全く同じなので、正直経費率くらいしか比べるところがありません。私は正直バンガードがあまり好きではないので、IVVを買うと思いますが
まあそこはお好みで。
3 SP500のこれまでの値動き
細かい内容は後に回すとして、とりあえずはリターンが気になる人が多いと思うので見てみましょう。
こうしてみるとよく言われる通り「右肩上がり」だなぁという素直な感想を抱きますが、ITバブル~リーマンショックを始めとして、大恐慌前後や1960年代のように10年以上に渡ってリターンがほぼゼロという時期もちらほらと見かけるのでそこは注意が必要です。「ここ15年は」右肩上がりと言ったほうが正確ですね。
参考:【株式のリターンは年7%?】複利の力という怪しいワードに気をつけよう
4 採用銘柄トップ10とセクター構成
インデックスを見る際にはセクター構成と採用銘柄くらいは確認しておくといいだろうということでIVVのを代表して掲載します。
SP500は時価総額加重平均型株価指数なので、上位にはアップルやフェイスブック、アマゾン・マイクロソフト・グーグルといった時価総額が高い企業が並んでいます。多くの方が知っているのではないでしょうか。アメリカどころか世界を代表する企業達ですし。そもそも、上位二社のどちらかの製品を使わないでこのブログを読むことはかなり難しいでしょう。
SP500には基本的に有名企業がすべて組み入れられています。上にはありませんが、コカ・コーラとかも当然あります。ほんとにアメリカ系の有名企業はすべて入っています。
知ってる企業で大部分が占められるという意味での親しみやすさもSP500の人気の理由なのでしょうね。まあ、500もあるので「なんやこれ」という企業も含まれてはいますが(例えば、組み入れ10位に入っているUnitedHealth Groupは医療保険を提供する大会社ですが、アメリカ以外ではほとんどサービスを提供していないので馴染みのある日本人はかなり少ないでしょう)
5 取引できる証券会社
国内ではマネックス証券、楽天証券、SBI証券などで取引が可能です。
海外ではIB証券などで取引できます。
CFD取引でよいのならば、GMOクリック証券でもSP500に連動するものが取引できます。また、東証上場ETFでよければどの証券会社でも投資できます(少し経費率が高くなりますが)
投資業界で大人気の指標ということで取引方法には事欠きません。
6 おすすめ度と私の評価
おすすめ度は1-5の範囲で言えば5です。
なんだかんだ言っても、これまでも、そしてこれからも世界の中心であり続けるアメリカ企業にまとめて投資できるというのは大きいのではないでしょうか。
あれにもこれにも投資するまさしく欲張りセットなわけですから。
そもそも個別株で自分なりのいい感じのポートフォリオを作るにしても、ETFの組み合わせででいい感じのポートフォリオを作るにしても、SP500連動型ETF100%のポートフォリオに勝つことはかなり難しいことです。
迷ったらこれを買っておけばいいというくらい無難かつベターなETFだと言えるでしょう。この記事のタイトルも「投資の基本」と名前をつけていますし。
自分なりのポートフォリオを試行錯誤しながら作っていくという作業は面倒だという方には特におすすめです。迷ったらとりあえずSP500!って感じで。
ただ、インデックス投資界隈で言われる「株式100%は必ず報われる!」という言説について私が否定的であることは念のため書いておきます。
再掲:【株式のリターンは年7%?】複利の力という怪しいワードに気をつけよう
お読みいただきありがとうございました。
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SP500に対するよくある批判がいわゆる小型株効果ですね。
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