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債券のような高配当株式・優先株式に投資できるETF【PFF】


どうも、あいうえです。

 

今日はインカムゲインを重視する投資家からの人気が高い優先株式ETFを紹介しようと思います。優先株式という言葉に馴染みのない人が多い(日本ではほとんど見られない)と思うので、それの説明をしたのちにETFの説明をしていきます。

 

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 1 優先株式とは

 

 

先ほども述べたように、優先株式というのは日本においてまったく知られてません。

 

とはいえ、優先株式の指すものというのは簡単で、その名の通り何かしら他の面で優遇されている株式のことを指します。

 

例えば配当金が多かったりとかします。……というかPFFに入っているのはそのような配当が多い系優先株式です。

 

何かしらの面で「優先」されている株式という名の通りに覚えておけばまったく問題ないでしょう。

 

 

もっとも、配当が優先されている株式というのは基本的に株主総会での議決権がないのですが、まあ、日本在住の人がわざわざアメリカにいって株主総会に行くというのは考えづらいですし、考慮しなくてもいいと思います。

 

2 優先株式の特徴

 

優先株式の特徴というよりはPFFの特徴なのですが、それはチャートを見てもらうのが一番分かりやすいと思います。どうぞ。

 

yahoo financeより引用

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そう、優先株式は値動きがほとんどありません。

 

つまり、キャピタルゲインは期待できないということです。

 

一方、配当利回りは脅威の5%半ばを誇ります。それがどれくらいの高さなのかは言うまでもないでしょう。このレベルの配当利回りは株式どころか近頃はジャンク債ですら達成できるか怪しい水準ですね。

 

なので、債券みたいな株式というのが一番分かりやすい表現となります。

 

また、優先株式には「増配」という概念がないために、株式のように業績に一喜一憂したりしないのが普通です。業績が良くても悪くても配当支払いが一定であることが保証されているために株価が動きません。

 

しかし一方で、リーマンショック時には大きく値を下げています。おおよそ70%の下落と割合もかなりのもの。

 

その理由はなぜなのでしょうか? 次項で考えてみましょう。

 

3 PFFとリーマンショック

 

債券っぽいはずなのにリーマンショックで大幅に下落した優先株式。その答えの一つはセクター構成にあります。

 

ブラックロック社より引用

f:id:syougisyougi:20180319225452p:plain

 

そう、上位に銀行・各種金融・保険業と、いわゆる金融セクターが並んでいるのです。

(どれもこれも資金を運用しているという意味では同じです)

 

もともと、優先株の発行体のほとんどが金融セクターだったんですね。

 

リーマンショックは単なる不景気ではなく、「金融」危機であったことを踏まえるとPFFが大きく下げた理由も分かるというものです。

 

単なる不景気ではなく、真面目に各種大手銀行の破綻が取り沙汰されたのがリーマンショックです。(モルガンとかGSとかが真面目に破綻寸前だったとか)

 

優先株どころか普通の銀行株が文字通り紙屑になってしまう危険があったのですから、大きく売られたのでしょう。

 

なので、次の不景気にも同じように大きく下げるかはわかりません。

 

少なくともチャイナショックではあまり下げていませんしね。

 

まあ、もし次の不景気も金融危機によって引き起こされるのならば大きく下がるのは明白であることなら断言できますが……。

 

PFFの評価はとりあえず次の不景気待ちです。

 

補足:金融危機は起こるのか?

 

金融規制がリーマンショックの影響でかなり進んだので、金融危機に対してそんなに悲観的になる必要はないですが、過度の楽観もよくないと思います。

 

参考になると思われるのでIMFのレポートからの引用を載せておきます。

なお、本記事の筆者の判断で改行を入れている箇所があります。

 

金融脆弱性の蓄積

 

金融環境が緩和的であり続け、超低金利が長期化し、予想される資産価格ボラティリティも長期間にわたって低いままだと、利回りを追求する投資家が格付けの低い企業と借入国や信用力の低い世帯へのエクスポージャーを高め、中期的に脆弱性が蓄積されかねない。

 

2017年10月の「国際金融安定報告書」で触れたように、近年、先進国の債券指標では投資格付けの低い企業の割合が顕著に増加している。新興市場国の中には、非金融企業の債務が急増している国もあり、政策的な対応が必要になっている。

 

中国政府当局は最近、銀行以外による金融仲介に対する規制を厳格化したが、これは初めの一歩として歓迎できることだ。こうしたエクスポージャーに対する与信リスクは、短期的には世界的な経済成長に勢いがあり、借換の必要性が低いために、目には見えにくいかもしれない。

 

短期的に警戒すべき兆候が表れないことで、結果的に利回りを求める行動を助長し、金融脆弱性の蓄積が加速し、中期的にはそれが表面化してくるかもしれない。

 

 引用元

http://www.imf.org/ja/Publications/WEO/Issues/2018/01/11/world-economic-outlook-update-january-2018

 

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さいごに

 

株式の平均リターンが年7-10%であることを考慮すると、ほぼ無リスクで年5-6%のリターンというのはなかなか魅力的に思えます。

 

ただ、それはあくまでリーマンショックを除いたときの話で、リーマンショックを見てしまうと少し心配な面もあります。

 

金融セクター全振りですからね……。

 

なので、PFFに対し、本物の債券と同じく下落時のクッションとしての役割を求めるのは止めておくのが賢明だと思います。

 

見た目は無リスク資産っぽいですが、なにか起きたときのボラティリティがあまりにも大きすぎます。

 

とはいえ、インカムゲインが好きな投資家にとっては魅力的なETFであることは事実です。検討に値するでしょう。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

他記事宣伝

 

こちらは似たような利回りのジャンク債を紹介したETFです。

PFFよりも景気に敏感です。

 

これまでに紹介したETFたち

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