とあるオタクの長期投資

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ETFの経費率は低ければいいという訳ではない


皆さんはETFを選ぶ際に、経費率をどれくらい重視していますか?

 

ETFの良さは経費率(手数料)が低いことだとされており、ETFの経費率を気にする人も多いかと思います。

また投資信託でもインデクサーと言われる人たちは隙あらば経費率語りをしています。

(インデックス投資においてはそれしかすることがないと言えばないのですが……)

 

このETFは経費率が高いからなぁ……という声もしばしば。

 

しかし、この記事では「そこまで経費率を気にして本当に意味があるの?」ということをテーマにしています。

 

まず経費率とは何かを一緒に勉強をした後に、私が経費率についてどのように思っているかを紹介出来たらと思っています。

 

 

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 1 ETFの経費はどのように引かれてるのか

 

まずは経費率というものについての解説です。

 

よく、このETFの経費率は何%だとか書きますがそもそも経費ってどのタイミングで引かれているのかご存知でしょうか?

 

毎月の1日? 毎年の1月1日?

 

いいえ。実は毎日引かれています。

 

考えてみたら当然ですよね。どこかのタイミングでまとめて徴取しているとかだったら、その直前に売って、経費がとられてから買いなおすとかできてしまいますし経費率の徴収日の違いを使った裁定取引もできそうです。

 

まあ、流石にそんなのは不公平なのでETFの経費率は毎日少しずつ引かれています。

 

2 経費率の高いETFと低いETFの違いとは?

 

ETFを沢山見ていると、結構経費率が違うことが分かります。2022年2月現在、私が知る限りは0.03%が最低の経費率ですが、高いものだと1%を優に超えるものもあります。オルタナティブ系だと2%とかもちらほら。

 

しかし、なぜこんなにも違うのでしょうか?

 

答えの一つは規模の違いです。

 

規模の大きいETFほど経費率は低い傾向があります。自然ですよね。大量生産品は安いみたいな感じで。

 

一応理由も説明しますと、ETF運用会社はETFで買っている株を利用して貸株を行っているので、規模が大きくなれば経費率を下げることができると言われています。

 

貸株で利益を得られているのだから、経費率を低くして一杯お金を預けてもらった方がお得という論理ですね。

 

なので、一部の大規模ETFは将来的には経費率が0%になると予測されています。

 

他にも、時価総額加重のETFの方が経費率が安いと言われています。時価総額加重ETFは一度作ってしまえばリバランスの手間が少ないです。買って放っておけば基本的にはリバランスがいりません。

 

一方スマートベータなどのETFは管理コストがかさみ経費率が高いと言われています。理由の一つは連動する指数の構成銘柄が頻繁に変更されがちで、そのたびにトレードをしているから取引手数料や管理料がかかるというもの。もう一つは、取引コストの高い小型株の割合が時価総額加重に比べて大きくなりがちという理由です。

 

また、ライバルの経費率より低くしたいという競争が働いているのも経費率引き下げの大きな要因になってます。有名なところではブラックロック社とバンガード社は激しい経費率引き下げ競争を行っています。

 

会社担当者は苦労しているだろうと想像できるので素直には喜べないですが、投資家としてはもちろん嬉しいことです。

 

3 経費率を比較したって意味がない

 

今までETFの経費率についてだらだらと書いてきましたが、私としては、経費率はあまり気にしなくていいのではないかと思っています。

 

例えば、EIDO/ iシェアーズ MSCI インドネシアETFというのがあります。

これはインドネシアの株価に連動するETFで経費率は0.57%です。

 

一方、SP500に連動するIVVの経費率は0.03%です。

 

この二つには0.54%の経費率の差があります。意地悪な言い方をすれば18倍ってやつですね。

(ちなみに、非常に低いもの同士を比較して〇〇倍と形容するのはよくある詐欺の手段です)

 

15倍というのはまさしく雲泥の差です。じゃあ、EIDOなんて買う訳ないですか?

 

いえ、インドネシア株があがると思うならば迷わず買うべきです。

 

確かに、0.58%の経費率の差はハンデとしてありますが、たった0.58ですよ?

 

簡単にひっくりかえります。

 

もちろん、アメリカ株の方がインドネシア株上がると思うなら買うべきではないですが、インドネシア株が有望だと思ってるのに経費率がちょーっと高いだけで投資しないのは明らかに馬鹿げた行動です。

 

そもそも二つのETFはまったく別物ですよね。EIDOはインドネシアに、IVVはアメリカに投資するETFです。

この二つのETFの経費率を比べることにどれほどの意味があるでしょうか?

 

私はないと考えます。

 

これは国ごとの比較以外にも言えます。ファンタメンタル加重のETFの方が時価総額加重より優れていると思うのならば(そしてその差が経費率の差より大きいと思うのならば)経費率など無視すべきなのです。

 

気にすべきはリターンであり、経費率ではありません。

 

もちろん、似たようなETFを比較する場合には流動性や経費率くらいしか比較できるものがないので経費率を気にするべきです。

 

しかしいずれにせよ、大事なのは経費率が低いことではなくリターンです。これを忘れて経費率の低いものに投資して喜ぶのは目的を見失っています。注意しましょう。

 

さいごに 

 

ということで、経費率についてのお話でした。

 

私もETFの紹介ページでは情報として経費率を書いてたりしますし、場合によっては何かしらのコメントを残しているのですが、私自身の投資判断の際には経費率なんてほぼ見ていません。一応ちらっとみるくらい。

 

それはこの記事で書いたように、経費率なんて気にしたってしょうがないという思いがあるからです。

 

リターンは分からないけどコストは確定してる!だからコストを減らすんだ!という主張は一見もっともらしいものですが、経費率だけがコストではないですし、リターンを減らしてまでコスト減少を追い求めるのは本末転倒です。

 

大事なのはリターン(もしくはリスク調整済みリターン)であるということを忘れないようにしましょう。

 

お読みいただきありがとうござました。 

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