あいうえです。今日は新興国のセクター投資ができるETFを紹介しようと思います。
新興国の投資のなかでも、個人的に有力だと思ってるのが今回紹介するECONです。
1 ECONとは
ECONは新興国の生活必需品・一般消費財製造会社に投資できるETFです。
生活必需品・一般消費財とは、我々消費者が消費するもの全般を指します。
例えば飲み物、食べ物とか、タバコとか、車とかです。先進国の会社で言えばコカ・コーラとか、トヨタとかがこれに入りますね。
ただ、生活必需品と一般消費財の境目は微妙ですね。
一つの考えとしては、景気に関係なく使われるのが生活必需品で、そうでないのが一般消費財という見方があります。
先ほどの例でいえば飲み物・食べ物・タバコは生活必需品に入りますし、車は一般消費財扱いです。
2 ECONの作られ方
浮動株の総額が大きい企業TOP30が浮動株の総額に従って加重されています。
経費率は0.85%です。かなり高いですね。
3 実績
一般的な新興国ETFであるVWOと比較しましょう。
yahoo financeより引用です
ここまで引用
VWOをかなりアウトパフォームしています。
かなり高い経費率も、この実績をみれば正当化されるでしょう。
一般に生活必需品セクターは平均よりいい成績を残すとは言われていますが、新興国にも当てはまるようです。
4 採用銘柄トップ10と国別構成
Columbia社より引用
ここまで引用
全部で三十社しかないことを考えても、一部の企業の割合が高いのは気になりますが、そもそもこういうETFはサテライト枠であることを考えるとアンバランスな企業構成を気にする必要はないでしょう。
ただ、4位に見えるSuzukiの文字や、8位のUnileverの文字は気になりますね。
現地法人が上場しているのでしょうがうーんという感じです。
国別構成でいえば、新興国というだけあってBrICSの割合が多いですね。あーるさんはすこしあれですが。まあ悪くないと思います。
5 取引できる証券会社
国内で取り扱っている証券会社はありません。
海外ではIB証券などで取引できます。
6 おすすめ度と私の評価
おすすめ度は1-5の範囲で言えば4です。
もし新興国に投資するならばぜひ買っておきたいETFだと思います。
理由は二つあります。
一つは、新興国ETFはほぼすべて、不況に弱い金融セクターの組み入れが多いことです。
なので、不況に強い生活必需品セクターの割合を増やせるこのETFを購入したほうがいいと思います。
しかも普通の新興国ETFをアウトパフォームしていますし。
もう一つは単純に、生活必需品・一般消費財セクターは新興国の内需成長の恩恵を受けやすいというものです。
内需は人口及び生活水準(一人当たりGDP)に比例しますが、人口が増えるのはほぼ確定です。生活水準も普通に考えたら伸びていくでしょう。
金融よりも生活必需・一般消費財セクターの方がその恩恵を受けられるのは明白ですよね。
確かに、組み入れ1位の中国は人口の伸びが止まっている感じはありますけれど、国内の格差が大きく一人当たりGDPがまだまだ低いことを考えればまだまだ大丈夫でしょう。
ただ、組み入れ銘柄数の少なさを考えれば、あくまでVWOなどの補助として使うでべきですね。
お読みいただきありがとうございました。
生活必需品シリーズへのリンク
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