どうも、あいうえです。
今回は日本人にも馴染み深いNYダウ30種に連動するETFのDIAを紹介したいと思います。
ニュースでもよく耳にするNYダウ、そいつに投資できるなんて面白くないですか?
1 NYダウとは何か
NYダウは世界で一番歴史のある株価指数で、正式名称をダウ工業株30種平均といいます。S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が毎日公表しています。
アメリカを代表する企業30社によって構成されている株価指数ですね。
アメリカ広しといえどNYダウには30銘柄しか選ばれないわけですから、NYダウはアメリカ経済を代表する企業たちの株価を反映していることになります。
というか、アメリカどころか世界経済を代表する企業達です。アメリカ上位30なわけですから。
しかも、定期的に銘柄が変わっていくので、その時のアメリカの一番いいところをを切り取っています。
業績が落ちて、こいつにアメリカを代表させるのは恥ずかしいとなった銘柄はスッと除外されます。無慈悲ですね。
つい最近GEが除外されたせいで、NYダウ開始以来ずっと採用されている企業というのがなくなってしまったくらいです。世知辛いなぁ。
また、その特徴として時価総額加重平均型株価指数ではなくただの株価平均型株価指数であるというのがあります。日経平均と同じです。
株価平均型株価指数は、組み入れ銘柄の株価を足して銘柄数で割るというくっそ単純な方法で求められています。
株価×発行済み株式数=時価総額なので、勘違いしやすいところですが株価自体は実は企業の価値を表したものではありません。したがって、株価平均型株価指数には批判も多くインデックス投資家からの人気は低めです。
しかし、時価総額加重平均型株価指数であるSP500に比べるとNYダウの成績の方が良かったりします。
それを次で見てみましょう。
2 NYダウとSP500の比較
NYダウとSP500の長期チャートを比べてみましょう。赤色がNYダウで水色がSP500です。
随分と大きな差がついてしまっていますね……。NYダウの圧勝です。
しかもこれだけではありません。
NYダウは基本的に成熟企業が選ばれるので、配当利回りがSP500に比べて高いです。
なので、投資家が得られる利益はこのチャート以上に大きな差がついています。
NYダウはキャピタルゲイン・インカムゲインの双方でSP500に買っているんですね。流石です。
しかし、なぜそうなのかと理由を聞かれると難しいところがあります。
NYダウに選ばれるということ自体が名誉なことでありそれを好感した買いが入るからという説もありますし、NYダウが高配当戦略もしくはバリュー戦略に似ているという説明もできます。そこらへんはよくわかりません。
実績に比べてインデックス界で人気がないのは、どっかの人が選んだ30銘柄の株価を足して割っただけというのがインデックス教の教義に反しているからなのだと思いますが、もったいない感じがしますね。
3 NYダウとVTIの比較
しかし、SP500との比較はNYダウにとって有利な対戦相手を選んだ感が否めません。
SP500もNYダウと同じどっかの人が選んだ500銘柄で構成されていますからね。
ここは全米に投資しているVTIとの勝負を行うべきでしょう。
水色がVTIで赤がNYダウです。
先ほどのSP500との比較に比べると比較期間が2002年~とやや短いですが、今度のNYダウはVTIに敗北しました。
たまに追いついている場面がありますが、逆転することはありません。ほぼ常にVTI > NYダウです。
これも理由を聞かれると難しいですが、VTIは小型株を含んでいるからという説明が普通でしょうか?
しかし、NYダウには配当金の高さがあるので、配当金再投資をしているなら実はまったくの互角だったりします。
なので、まとめるとVTI = NYダウ(DIA) > SP500 ということが過去のデータからわかります。
今回紹介しているのはNYダウに連動するDIAですが、正直VTIとDIAは好きな方を選べばいいと思います。
参考
4 NYダウのセクター割合と採用銘柄
SPDR社が運用しているDIAのデータを載せます。
SPDR社より引用
セクター割合ですが、ダウ「工業株」30種平均というだけあって資本財セクターが一番多いです。
2位以降は見慣れた順位ですが、1位だけ違うのがNYダウの特徴です。
資本財セクターは、他セクターを好景気時にアウトパフォームし不況時にアンダーパフォームする、という景気循環をよく反映するセクターなのでNYダウにも同じ性質が現れるかもしれません。
また、保有銘柄ですが、日本人が知っている会社がとても多いです。流石にアメリカを代表する30種ともなれば世界の知名度もかなり高いですからね。
上の表を見て、自分がどれくらい知っているかを確かめてみても面白いのではないでしょうか。
あと面白いのは表の一番右にあるShares Holdのところです。
これはNYダウに連動させるためにDIAが保有している株式の数ということになります。1つだけ1株多いのがありますが、他は全部同じです。
NYダウが株価平均型株価指数だというのはこういうことなんですね。
5 取引できる証券会社
国内ではマネックス証券、楽天証券、SBI証券などで取引が可能です。
海外ではIB証券などで取引できます。
6まとめ
おすすめ度は1-5の範囲で言えば5です。
実績は申し分ないので減点するところがありません。
セクター割合がやや特徴的と言っても、採用銘柄にはアップルやマイクロソフトが含まれており、決して時代遅れという訳ではありません。
おそらくこれからも採用銘柄が変化していき、どっかのタイミングで今を時めくAMAZONが採用されたりするのでしょう。
インデックス投資を始めるとあまり注目しなくなるNYダウですが、この機にまた見てあげてはいかがでしょうか?
お読みいただきありがとうございました。
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