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【CRED】米国クレジット債に投資するETF【LQDとの違いはなに?】


どうも、あいうえです。

 

今日は私の中で、ぱっと見では投資適格債ETFであるLQDとの違いがわからないことで知られているCREDを紹介してみようと思います。

 

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1 CREDは米ドル建の投資適格債全体に投資するETF

 

CREDは米国にある投資適格債に投資するETFです。

 

はい。

 

あれ、しかし、もう一つ有名な投資適格債ETFがありましたよね。

 

そう、LQDです。LQDもしばしば投資適格債に投資しているETFだと紹介されます。

参考:国債より利回りがいい投資適格社債に投資できるETF【LQD】

 

ぱっと見ではこの二つの違いがわからなくなってしまうのですが、実はこの二つのETF、微妙に違います。

 

投資している対象を箇条書きで書いてみます。

 

LQD:投資適格社債

CRED:米ドル建の投資適格債全般(ただし米国債・モーゲージ債を除く)

 

そう、社債にしか投資しないLQDに比べて、CREDの方が投資対象が広いです。

 

具体的には、LQDに加えて地方債やソブリン債が含まれています。

 

というか、こう書いた方が分かりやすいかもしれません。

 

LQD:投資適格社債

CRED:米ドル建ての投資適格債全般(ただし米国債・モーゲージ債を除く)

AGG・BND:米ドル建ての投資適格債全体(米国債・モーゲージ債含む)

 

こっちの方がわかりやすいですね。

 

とはいえ、CREDとAGGの差に比べてLQDとCREDの違いは本当に小さく、地方債やソブリン債の割合はせいぜい1割です。つまり、LQDの一割くらいを地方債・ソブリン債にしたのがCREDと思っていただいて問題ありません。

 

では、地方債やソブリン債が加わったことでCREDとLQDの間にはどのような違いが生まれているのでしょうか?

 

次項で見ていきましょう。

 

2 CREDとLQDの比較

 

債券を比較する際には利回り・デュレーション(金利リスク)・信用リスクの3つを比べていくのが基本になります。ぶっちゃけこういう知識を知ってればこんなブログ見なくていいんですよね……。それ以上の独自情報を提供するように頑張ってはいますが、しばしば失敗しますし。

 

まずは信用リスクから見ていきましょう。ブラックロック社のサイトにある情報をもとにエクセルで作ってみました。

 

f:id:syougisyougi:20180627155503p:plain

 

投資適格債について、最低ランクのBBB格付けが半数近くを占めており質の低下が進んでいることに留意しなければならないみたいなことを少し前に書いたのですが

参考:現在の債券は思っている以上にリスクが高いという話【金利・信用リスクの両面から見る債券投資】

CREDはその面において、LQDよりも少しマシであることが分かりますね。

AAA, AAランクの割合がLQDよりも多く、比較的低位な格付けであるA, BBB格付けの割合が少ないです。

 

CREDは「LQD+地方債, ソブリン債など」であると書きましたが、地方債やソブリン債の信用力が高い(公的機関が発行してる債券ですからね)分CREDの方が信用リスクが小さいんでしょうね。

 

以下はCRED(青)とLQD(赤)の比較チャートですが、微妙な信用リスクの差によってリーマンショック時のドローダウンが違うことを確認していただけたらなと思います。

 

f:id:syougisyougi:20180627160049p:plain

 

 

さて、信用リスクの次はデュレーションを見ていきましょう。

 

デュレーションには金利が1%上がった時に債券価格が何%下がるのかという意味があるので、デュレーションが大きいほど金利上昇に弱いです。

 

逆に言えばデュレーションの長い債券の方が金利下降には強いですが、先ほどのグラフの通り、大きな景気後退においては投資適格債の金利は上がってしまうのであまり意味はないです。

 

ということで見ていきますとCREDのデュレーションは6.94年、LQDのデュレーションは8.3年です。

 

これまたCREDのデュレーションの方が小さいようですね。近年投資適格債全体のデュレーションが長期化していることも例の記事(現在の債券は思っている以上にリスクが高いという話)では書いていましたが、CREDの方がその割合は小さかったようです。

 

信用リスクに限らず、金利リスクについてもCREDの方がリスクが小さいというのが結論でしょう。

 

ということで最後に利回りを見てみますと、どちらも3%強ではありますが(2018年現在)リスクが全体的に小さいCREDの方が利回りが低いことが分かります。

 

青がCRED、赤がLQDの分配金推移です。(2008年に10000ドル投資した場合)

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https://www.portfoliovisualizer.com/ より

 

とはいえ、全体的な投資適格債の質の低下を踏まえると、実際に「投資適格」により近いのはCREDだというのが私の意見です。

 

ちなみに経費率も書いておきますと、LQDの0.15%に対してCREDは0.06%とCREDの方が低いです。LQDの方が人気があるのに経費率が高いってのは少し意外です。

 

さいごに

 

ということで、日系証券会社でも取り扱われているわりに知名度が異様なまでに低いCREDについての紹介記事でした。

 

正直私も調べていくうちに知らなかったことをいっぱいしれたので、そういう意味でも非常によかったです。

 

特に、信用・金利リスクの双方がLQDより低いというのは景気の先行きが少し怪しいなぁ……ってときに使い勝手がいいと思います。

 

皆様も検討してみてはいかがでしょうか?

 

お読みいただきありがとうございました。

 

他記事宣伝

 

CREDに近い立ち位置としてAGGYも挙げられます。これはAGGより多めの信用・金利リスクをとる代わりに利回りが高いの特徴です。マネックス証券で買えば手数料がゼロなのもいいですね。

 

普段からいろんなETFを紹介しています。

 

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