どうも、あいうえです。
今日は地味に日本人からの需要がありそうなアセアン株式ETFを紹介しようと思います。なんというか、イメージがいいですよね東南アジアって。
東南アジアのなんともいえないイメージのよさってなんなんでしょう。身近な感じですかね。
1 ASEAとは
ASEAとはGlobal X社が運用するETFで、アセアン諸国へ投資することを目的としています。(正確には東南アジアETFです)
経費率は0.65%とやや高いですが、アセアン諸国の成長を買うならばそんなに気にするほどではないでしょう。正直、0.数パーセントの経費率の差なんて全部誤差です。誤差。
また、ASEANといってもシンガポール・タイ・マレーシア・インドネシア・フィリピンの五か国にしか投資していません。
ASEANにはもっといろんな国が加盟しているのですが、まともな株式市場を持っている国はこの5か国だけだということでしょうね。
ベトナムは比較的まともな株式市場をもっていますが、外国人の株式保有割合に制限を設けていたりするので入っていないのでしょう。
2 ASEANの魅力
新興国の中でもASEANは特別魅力があります。
そもそも、ASEANという枠組みを作って自由貿易を推進し、積極的に地域の経済発展を進めていこうという姿勢自体が評価に値します。
アフリカにも似たようなのがありますが、組織としての団結度が違います。
ASEANは政治面での課題がありますが、経済面での協力はかなり進んでいるので投資先としてはなかなか有望でしょう。というか、政治面で課題があるといっても不安定な状況とは言えませんし。そこらへんがアフリカとの違いな感じがします。
そしてASEANは一つ一つの国の経済規模はやや小さいですが、ASEANというくくりで見ればブラジル・ロシア・インドと同程度かそれ以上と言っても過言ではありません。
また、多くの人口を抱えながらも、ここから人口ボーナス期を迎える国が多いことも大いなるメリットです。
2億人をゆうに超えるインドネシアを始め、およそ6億人の人口を抱えてなおこれから増えると予測されています。
3 国別構成とセクター構成と実績
Global X社及び yahoo financeより引用
まずは国別構成とセクター構成から見ていきましょう。
国的にはフィリピンを除いて同じくらいの割合が組み入れられていると言っていいでしょう。
ややシンガポールが多いくらいですね。非常にバランスがいいです。
実はシンガポールとタイは人口ボーナス期が過ぎたといっていいのですが、まあ、そこまで気にする必要もないでしょう。
むしろ、いろんな状態の国がバランスよく組み入れられていると好意的に解釈したいです。
そしてセクター構成はThe・新興国といったところ。圧倒的な金融セクターです。
新興国が金融危機に弱いのはこういうところも原因なんでしょうね……。
ということで実績を見てみましょう。2011年からのデータです。
青が今紹介しているASEA、赤色がVWO、黄色がVTです。
米国優位の時代だっただけありまして米国を50%含むVTが勝っていますね。
一方、新興国同士だとASEAがVWOに買っています。値動きの傾向自体は同じですが、伸びが大きいです。
ASEAとVWOの値動きの差は中国株式市場の調子にだいぶ左右されるので、この時期は中国の株式市場が微妙だったんでしょうね。
4 取引できる証券会社
国内証券会社では取り扱いがありません。残念。
海外ではIB証券などで取引できます。
5 まとめ
ということでASEAの紹介でした。
日本人投資家からの需要はそこそこ期待できると思うんですけどね……。国内の証券会社にはぜひ取り扱ってほしいところです。
VWOの記事でも述べましたが、VWOは中国と台湾が半分も占めるという意味で正直微妙です。
中国と台湾自体が駄目というよりは、新興国投資としての魅力に欠けるという意味ですけど。
(参考:一番よく使われる新興国投資ETF【IEMG・VWO】)
そうなるとインド・ブラジルあたりの個別国ETFに逃げたくなりますが、一つの国にだけ投資するリスクはなんとなく嫌です。
インドは株方面では正直環境が整っているとは言えません。こないだも情報公開で一悶着ありました。インドってイメージの割に微妙な国だというのが私のイメージです。
ロシアも中国と同様に「自由な」株式市場という意味でははてなマークがついてしまいます。
そういう意味でASEANというのは無難かつベターな選択肢だと思うんですけどね……。
いっそのこと新興国投資はASEANオンリーとしてみても、過去の成績的に悪手ではないでしょう。
東南アジアも個々の国のETFなら日本の証券会社での取り扱いがありますので、それらの組み合わせで疑似アセアンETFを作ることも検討してみる価値はあると思います。
(手数料がやべーですが……)
お読みいただきありがとうございました。
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