とあるオタクの長期投資

投資、時々ラノベオタク

LyondellBasell(LYB)決算短信


 

どうも、あいうえです。

 

今日は持ち株のLyondellBasell(以下LYB)が決算を発表したので軽く見ていきたいと思います。なお、年次報告書の提出はまだなのでいくつかの細かい部分はまだ発表されていません。

 

また、当記事はLYBへの投資を推奨するものではありません。

 

 

1 減収減益

 

売上は343億ドル、純利益は34億ドル、EPSは9.58ドルとそれぞれ前年度の390億、50億、12.01から減ってしまいました。

 

LYBの製品である化学製品の全体的な需要減少には原材料である原油価格の安定・天然ガス価格の下落も意味はなかったということでしょうか。

 

PLの内訳を見てみると売り上げ343から売上原価293、販管費及び一般管理費12、研究開発費1を引いたのが営業利益41になっています。営業利益と純利益の差分はほとんどが税金です。

 

ここで売上と売上原価の関係をもう少し見ていきましょう。

 

2018年度は売上が390に対して売上原価が325、今年度は売上343の売上原価293ですから、売上の47の減少に対して売上原価が32減少したことで売上総利益の減少は15に抑えられています。

 

従って適当な計算をすればここから売り上げがさらに100~150ほど、つまり売上が30%ほど減少したら赤字に転落することが予想されます。

 

2 この後の見通し

 

IR資料によれば、経営陣は2020年には収益の改善を見込んており、アナリスト予想も実績PER8.49に対し202年度の予想PER7.21、2021年の予想PER6.54、2022年度の予想PER5.04とその予想を支持しています。(PERの計算には自社株買い効果が含まれるので、実際に純利益が10%成長するなんてことはないでしょう)

 

個人的には2022年度の予想なんてしてどういう意味があるのか正直わからないのですが、化学製品という製品の安定性やLYBの還元性向の高さからおおよそ10%弱のリターンを見込んでいます。

 

10%弱という数字は、LYBは純利益とフリーキャッシュフローの値に大きな差がないことを踏まえ、素直に1/PER*100%を使って導出しました。10%強ではなく弱としてるのは不確実性分少し割り引いています。

 

3 リスクシナリオの検討

 

世界的な化学製品からの転換はリスクシナリオとして考えていますが、その程度はアナリスト・経営陣も考えているはずなので現在の予想にある程度織り込まれているでしょう。

 

どこぞの研究者が超画期的な技術革新を起こせばまた話は別かもしれませんが……。

 

素直に景気後退による需要減少をリスクの本線と考えています。その際には赤字転落もあるかもしれませんが、設備維持にかかる現金をおおよそ減価償却費で賄えている現状からして赤字になった程度ですぐキャッシュが回らなくなるということはないと考えています。実際には売上が50%ほど減ったあたりから怪しくなるのではないでしょうか。

 

債務については2026年度以降に返済する分が半分以上を占めており現地点で大きな心配はしていません。が、債務水準がやや高めなことに留意していて損はないでしょう。

 

さいごに

 

非常におおざっぱな分析だけをしてみましたがいかがだったでしょうか。

 

個人的にLYBのポジションは結構気に入っています。安定したキャッシュを稼いで株主に還元する非常にアメリカらしい企業です。

 

利益がガクーンと伸びて大きなリターンをドカーンと獲得できるとは思っていませんが、生活必需品セクターが同じような状況でPER25とかになっているのに比べてリスクリターン比は非常によいと考えています。

 

そんなところです。

 

お読みいただきありがとうございました。