とあるオタクの長期投資

投資、時々ラノベオタク

今年の見通し


 

新年なのでたまには投資の話をしてみたい。

 

さて年初からイランとアメリカがうるさいことになっているが、素直に考えればこれはただの押し目であって、すなわち下がったところを素直に拾いに行くのがセオリーである。暴落っぽいことをしたところで、2018年のような動きをするのが精一杯ではないか。

 

そもそもイランとアメリカの戦争が起きて株価が下がる理屈は何一つとしてない。中国かロシアが巻き込まれたり、アメリカ本土に核がぶち込まれでもしたら話は変わるかもしれないが、宝くじの一等に当選する確率よりも低いだろう。*1

 

それよりも中東全土が戦争に巻き込まれ、原油価格が上昇するリスクの方がずっと大きいと思うが、しかしそれもどちらかと言えばテールリスクに属する類のものなので*2、投資家としては自らのポジションが偏っていないか――原油高で悪影響を受ける運輸株だらけになっていないか――などを確認しておく程度でよいのではないかと思われる。必要であればそれらのポジションを軽めにしておくか、もしくは原油上昇から利益を得られるポジションを確保しておくのがよい。

 

ゴールドについては明らかに上がり過ぎなので、少なくともここからゴールド上昇に賭けるのは分が悪い。もっとも、現状の1600弱から1800ドルくらいまでスパイクする可能性は原油価格が暴騰する可能性よりは高いと思うが、いずれにせよファンダメンタルズの裏付けのない価格上昇に賭けるのは避けておくのが賢明だろう。*3

 

もう一度株価に話を戻すと、今回の下落はイランが原因というよりも、調整理由を探していた市場がいい理由を見つけたからとりあえず下がっただけの可能性が非常に高い。

 

"投資家"として考えるべきはイランとかいう些事よりも、市場の流動性が十分に足りているかとアメリカの企業利益の方である。イラン情勢で株価が20%下がったとして、間違ってもイラン情勢について調べてはいけない。

 

さて、そんなアメリカの企業利益だが、個人的には少なからず怪しいと思っている。マイナス成長は考えづらいが、とはいえSP500の実績PER24、予想PER17という現在の水準を正当化できるほどEPSが上がるとも思えない。そう考えると、今年のSP500はよくて一桁台の上昇、悪くて一桁台の下落くらいが精一杯だと思う。リスクシナリオとしては暴落よりもメルトアップを見据えておきたい。*4

 

SP500のその程度のリターンを所与とするなら日経平均も同じくらいという予想にしかならないが、日経平均がSP500をアウトパフォームする展開を予想するなら新興国株を買った方がいいと思っているので、わざわざ日本株を買う必要はないと思う。

 

個別株では割安株の選好を去年に続いてしていきたい。それに加えて景気後退を見据えるなら債務の少ない銘柄を選好してもいいと考えている。*5

 

為替についてはドル円は下方リスクを大きめに見ているが、今年も終わってみれば小動きに終わったなとなりそうである。円高シナリオは105円をメインに、100円前後までの下落に備えられるポジションを取っていればいいだろう。また、適当にドル円を売っておくことは手軽なヘッジポジションとして優秀なのでやっておいて損はない。

 

景気動向に関しては先行指標として失業保険関連の統計に注意を払っておきたい。底打ちが見込まれているだけで現状のISMなどはかなり悪い数字なので、雇用に波及するようだとリセッションを本格的に考える必要があるからである。もっとも、失業保険関連の統計は敏感すぎるきらいがあるので使い勝手は良くないが……。

 

以上がおおまかな一年の見通しである。ちなみに一年先の見通しは当たる方が珍しいので半分は適当にやっている。それでも自分の考えを整理する上では有益であろう。適宜修正するにしても、修正する元がなければできない。

 

また、最後に念のため書いておくと投資と関係なければイラン問題は十分重大な問題である。投資においては冷静に対処したいというだけのことであって……。

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*1:WW3とか言ってる人は米国とイランでどうやって数千万人の死者を出せるのか教えてほしい。人数だけならイラン全土に核を落とせば達成できるかもしれないが、それはWW3ではなく単なる虐殺である。

*2:世界最大の原油生産国はいまやアメリカであって、中期的に供給を増やす余力は十分にある

*3:まあ、こう書くとゴールドにファンダメンタルズなんてあるのかと言われてしまいそうだが……。

*4:なのでイランを理由に20%下落するようなら適当に拾っておけばよいと考えている

*5:現在の風潮を踏まえるとインデックスは正直触りづらいというのが所感である。が、米欧以外の国は日本を含めガバナンスに難のある企業が多いのでインデックスで触るよりほかないと思っている。