どうも、あいうえです。
今日は新興国ETFを紹介しようと思います。
新興国ETFといえばIEMG・VWOあたりが普通に主流ではあるのですが、今日紹介するのはそれらのETFよりもさらに発展段階が手前の新興国に投資するETFです。
1 EMFMは新興国(BRIC除く)、フロンティア株式に投資する
GlobalX社が運用するEMFMはBRICSを除く新興国株式を、フロンティア株式に投資するETFです。
まずは前者から説明しますと、まあ新興国と一口に言っても比較的発展している新興国としていない先進国があるわけです。
比較的発展しているものの代表は韓国で、例えば韓国なんかは先進国として扱うETFもあるくらいです。
それと同じくらい発展しているという風に考えられているのがBRICS。債務問題とかあれやこれや言われはしますが、まあ冷静に考えて大抵の新興国よりかはずっと発展しているわけです。
ということでEMFMはBRICに投資しない類の新興国ETFです。Sには投資してます。
また、おまけとしてフロンティア株式にも投資しています。フロンティア株式というのは新興国のさらに一歩手前扱いの国々の株式のことです。代表国はナイジェリア。
なので、EMFMを全体的に見回すと一般的な新興国ETFをもう一段階若くした感じのETFということができます。
2 国別構成・セクター別構成
こちらが国別構成。1で説明した内容通りの国別構成ですね。なんというか、こうしてみてみるとフレッシュさよりも不安が付きまとうのは私だけでしょうか。大丈夫?ちゃんとドル建て・人民元建て債務返済できる?
ただ、1国あたりが占めるウェイトが最大でも10%程度と比較的低いのはとても評価できるところです。なんだかんだ言って個別国リスクは控えめになっているのではないでしょうか。VWOとかは中国の割合がかなり高いですからね。
セクター構成は金融が多いのはいつも通りとして、素材・エネルギーセクターが上位に来ているのが注目ポイント。まあ、なんというか、一次産品に頼ってるんだなぁって感じ。良くも悪くも資源価格に左右されそう。
3 実績
SP500(赤)VT(黄色)VWO(オレンジ)EMFM(青)の比較チャートです。
ETFの開始時期が悪いせいでクソETFみたいに見えていますが、実際にはVWOよりもさらにボラティリティが大きい系ETFというのが正しい捉え方のように思えます。
上がる時は大きく上がって、下がる時は大きく下がる。ただでさえ不安定な新興国株の中から大国であるBRICが抜けたらまあそうなるなという感じになっていますね。
さいごに
ボラティリティが大きいかなーという感じがするEMFMですが、一方でβのリターンを大きく取りに行きたいなーとか、資源価格の上昇が予想されるなーみたいなときに使えそうなETFという意味ではこれまであまり見かけないものです。
国はきちんと分散されていますし、そこはあまり気にしなくてよさげなのもGOOD。
世界経済に非常に強気だぜヒャッハー!!!!!って時にはいいのではないでしょうか。脳死ロングの対象としては悪くなさそうです。ただ、経済が怪しくなると真っ先に逝くという意味では危ないETFでもあります。
こういう尖ってるETFはいいタイミングで使えたら本当にいいので、頭の片隅にはおいておきたいですね。
お読みいただきありがとうございました。
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