とあるオタクの長期投資

投資、時々ラノベオタク

【SP500新高値】予想PERが17倍だから問題ないという寝言


どうも、あいうえです。

 

SP500が最高値を更新し、市場が悪材料をすべて忘れたかのようにふるまう今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

 

え、私ですか、私は先日株式を一部売ったのでポジショントークでもしようかなと思ってこんな記事を書いてます。

 

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1 予想PERの推移

 

私も最近見つけたのですが

Yardeni Research

というサイトがありまして、そこでは長期間の予想PER推移を載せています。

 

そこから図表を引用してみましょう。

f:id:syougisyougi:20180829213700p:plain

 

予想PERが17倍だから問題ないという言説が寝言だといったのはこういうことですね。

 

赤い線が予想PERのものですが、そこから横にパーっと線を引いていくと、2016年に一瞬だけカスるだけで、残りはITバブルの前後にしか「予想PER17倍」という数字は表れないことがわかります。

 

ね、寝言でしょ?

 

そもそも、実績PERの長期平均が15の世界線で予想PERが17(>15)だということのおかしさに気付く人はいないのでしょうか?

 

いや、もしかしたら17と15は差がたった2じゃないかと思う人が居るかもしれません。

 

しかし、15/17=0.88であることを考えると、株価は12%ものプレミアムがついて取引されていることになります。

 

予想PERの長期平均は実績PERのそれより小さい(先ほどの図で言えば赤線は常に青線の下にあります)ことを踏まえれば、株式は13/17=0.76――つまり25%ものプレミアムがついていることになるのです。

 

2 予想PERが17であることは何を意味するのか?

 

では、なぜ予想PERは17になっているのでしょうか?

 

これが意味するところは、投資家が1年でなく、2年、3年先の利益を織り込んでいるということです。1年先の予想収益で現在の株価を説明できないのならば、もっと長期の利益を織り込んでいると考えるよりほかありません。

 

これは強気相場の終盤においてしばしば観測される現象です。強い経済・強い金融市場が1年どころか、2年、3年と続くことを当たり前だと皆が思っているのです。……強気相場に頭をやられてしまったのでしょうか?

 

しかもこれのたちの悪いところというのは、皆が予想PER17というものに慣れていってしまうというところでして。

 

今の予想が1年後に実現したとして、予想PERが17を維持したり、もしくは平均回帰して16くらいに下がるのかというとそんなことはなく、どうせ今度は予想PERが18になっているのです。そして予想PERは18だから大丈夫などとまた寝言をつぶやくのです。

 

3 新高値を更新しただけで浮かれる人たち

 

S&P500種、ストラテジスト予想引き上げ相次ぐ-連日の最高値更新

 

目を疑ったニュースの見出しです。

 

これは「SP500が新高値を更新したからSP500の目標を引き上げます!」というストラテジストが多いという内容なのですが、こいつらの仕事ってなんなんでしょうね……。もしかして全員モメンタム投資家なんですか?

 

それならまだ、八卦を使って4月に「SP500は遠くない内に高値を更新する」と言っていた私の方がましに思えます。(正確に言えば当時は4月、5月前後で更新すると思っていたことは内緒です)

参考:常に先を見据えて投資戦略を考えることの重要性

 

結局のところ、株価が新高値を付けたことで何も変わってはいないのです。

 

金融は引き締まり続け、バリュエーションは上がり続けいます。

 

たかが一国の株価が新しい高値を付けたくらいで何を浮かれているのでしょう?

 

4 とはいえ……

 

とはいえ、こういうトークを見た時に一つ気をつけなければならないのは

「その気になれば自分に都合の良いデータなぞいくらでもみつけられる」

ということです。

 

例えば私は株式が新高値を付けたことを契機に株式を全体の3割ほど売りました。

 

なのでおそらく私は、売ったという自分の行動を正当化するためのデータを積極的に見ますし、この記事ではそのように述べるでしょう。

 

しかし、それでも私は、株式強気派の唱える内容よりかは自分の説明の方が何倍も説得力があると確信しています。

 

PER、シラーPER、バフェット指標、PSRはすべて株式の割高を示唆しています。そもそも、今目の前にあるEPS自体が、何のテコ入れもされていない正しい数字だと言えますか?

 

企業の財務レバレッジは伸びきっており、減税パワーもはがれようとしています。

 

長期金利が過去に比べて低いのは単に中立金利が下がっているだけです。

 

ハイテク企業のこれから数年間の急成長はすでに織り込まれています。(まあ、数年分が織り込まれてるというだけで私からしたら驚きなのですが。私は鬼が怖いので……)

 

え、割高な状況からでも何年も強気相場が続くこともある?そんなにババ抜きを楽しみたいのならどうぞご自由に。私は降りますとも。

 

貯蓄率の上方修正くらいは純粋な強気材料かもしれませんが、これの解釈も正直微妙です。格差の増大や、労働分配率の低下、上方修正の内訳を踏まえると、額面通り受け取るのは難しいように思えます。

 

さいごに - 楽観と共に成熟し、幸福感とともに消えていく

 

まあ、私も一部を利確しただけで株式相場にはロングポジションで残っているので、そうそう人のことを言えたものではないかもしれませんが、今の株式市場は楽観と幸福感に満ち溢れているように思えます。

 

いや、正確に言えば懐疑派も少なからずいるのですが、残念なことにそれに耳を貸す人はほとんどいないようです。

 

おそらく、株式はもうしばらく上昇を続けるでしょう。個人的に年内は堅くいくのではないかと思っています。

 

しかし、だからこそ、株式は割高だという事実を忘れてはならないですし、私はここらで一旦利益を確定するのです。

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