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コモディティインデックスへの投資とコモディティ関連株への投資の違い【DBC・GSGとGUNR・GNR】


どうも、あいうえです。

 

今日はコモディティ投資について考えてみようと思います。金とか銀とかの貴金属や原油などの資源に投資するのがコモディティ投資ですね。

 

しかしタイトルに書いた通り、コモディティに投資する際にはコモディティに直接投資する術としてのコモディティインデックスへの投資とコモディティ関連株への投資の二通りが考えられます。

 

サブタイトルとして書いているDBC・GSGはコモディティインデックスに連動するETFの例、GUNRとGNRは広範にコモディティ関連株に投資するETFの例ですね。

 

もっとも、実際には金投資と金鉱株、農業と農業関連株、原油と原油関連株の比較がなされることも多いと思います。

 

GUNRとGNRは日系証券会社には取り扱いのないETFですので大体の人は買えませんが、金鉱株ETFや農業関連株ETFについては日系証券会社にも取り扱いがありますし、原油に関してはエネルギーセクターETFがそうです。

参考

世界の農業関連企業(アグリビジネス)に投資できるETF【MOO】

世界のエネルギーセクターに投資するETF【IXC】

 

しかし、選択肢があると迷ってしまうのが人間という生き物。どっちの投資法の方がいいんだろう……?と迷ってしまいますよね。

 

ということで、この記事ではコモディティに直接投資する方法と、コモディティ関連株に投資する方法の比較を行っていこうと思います。

 

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1 コモディティインデックスへの投資の長所と短所

 

まずはコモディティインデックスへの投資を見ていきましょう。

 

コモディティインデックスへの投資というのは、特定のコモディティインデックスの動きに連動するようなETF(ETN)を購入することを指すのですが、その時に一つ注意いなければならないことがあります。

 

それは、コモディティインデックスの動きが少なからず独特だということです。(なので、コモディティ価格の動きではなく、コモディティインデックスの動きに連動するとわざわざ書いてます)

 

例を挙げて考えてみましょう。

 

今あなたは原油に投資したいとします。どうやって投資しますか?

 

……

 

…………

 

もしあなたがマイ原油備蓄タンクを持っているのならば直接原油を買い付けて保管すれば原油に簡単に投資することができます。安い時期に買って高い時期に売ればいいですね。普通の株式投資と同じです。

 

しかし、マイ備蓄タンクを持っていないような人にはそんなことできません。つまり、個人投資家にはできないということです。ちなみに機関投資家もできません。

 

しかし、世の中には先物市場があります。

 

先物というのは原油を直接売買するのではなく、原油を売買する権利を売買するものですので、マイ備蓄タンクを必要としません。

 

それに原油を売買する権利というのはきちんと原油価格と連動するので、先物市場を使えば原油に投資できるわけです。

(一般に言う原油価格というのは原油の先物価格を参照しているので、原油の先物価格が原油価格と連動するのは当然なんですがね)

 

実のところ、コモディティインデックスへの投資は一部の貴金属(金・銀・プラチナ・パラジウム)を除いて現物を保有するという形ではなく先物の売買という形で行われます。インデックスも然りです。

 

しかし、ここで問題点として立ちはだかるのが先物市場というのは普通の人がなじんでいる株式売買とは違う性質を多く持っているということです。

 

少なくとも、この記事内で説明するのを諦めるくらいには違ってます。いくつもの新しい概念を理解する必要がでてきますので知りたい方はググってください。大丈夫、こんなブログにたどり着いている皆さまならできるはずです。

 

先物市場の動きが独特な性質を持っているために先物市場を使うコモディティインデックスの動きも当然ながら独特なものになってしまいます。

 

その結果、コモディティインデックスへの投資というのは現実のコモディティ価格の動きよりも投資成績が良くなったり悪くなったりします。

 

良くなる場合があるなら……と思われるかもしれませんが、不確実性という意味においてれっきとした短所です。おそらくリスクプレミアムも存在しないでしょうし……商品価格は投資家の売買よりも実需で動きますからね。

 

ここらへんはCMEがレポートを出していたりするので気になる方はどうぞ

商品先物市場における経験的関係のアップデート(PDFファイルです)

 

 ただ、金や銀、パラジウムなどといった体積あたりの価格が高く、保管コストが低い貴金属というのは直接投資が可能なので、この欠点がありません。

 

これらの貴金属に投資するのならば、現実の価格の動きと投資成績が連動するので問題ないです。

 

というより、現実の価格の動きと投資成績が連動するというのはコモディティ関連株への投資でも実現できないのでむしろ長所と言っていいでしょうね。

 

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2 コモディティ関連株への投資の長所と短所

 

ということで次はコモディティ関連株への投資を見てみましょう。

 

コモディティ関連株は、コモディティを売ったりして利益をあげている会社のことを指します。

 

そんな会社の利益というのはコモディティ価格に大きな影響を受けるので、会社の利益に大きな影響を受ける株価もコモディティ価格に影響を受けます。

 

なので、コモディティ関連株を買えばコモディティ価格にある程度連動した成績を出せるという仕組みですね。(相関係数も測定期間によって違いますが、少なくとも平常時は0.5以上ありそうです)

 

そんなコモディティ関連株への投資の最大のメリットは、配当金を受け取れるということですね。

 

株式を買っているわけですから、コモディティ価格の上昇以外にも単純に配当金という形でお金が手に入るのは嬉しいです。

 

しかし、それが逆にデメリットにもつながっています。

 

リスクのないところに追加利益は存在しない――つまり、配当金を受け取れるという利益を得られるからには対応するリスクがあるのです。

 

コモディティ関連株というのは結局のところ、コモディティと相関しやすい「株式」であるというのがポイント。

 

そう、株式なので景気に連動します。つまり、景気が良くなれば投資成績がよくなりますし、悪くなれば目に見えて投資成績が悪くなります。

 

良くなる場合があるなら……と思われるかもしれませんが、不確実性という意味においてれっきとした短所です。少し前のコピペですね。

 

もちろん、コモディティ価格も景気に連動するものがある(例:パラジウム・銅などの工業用金属や原油)のですが、農作物のように連動しないものもあります。

 

トウモロコシ価格が上がる……!と思ってトウモロコシ関連株(そんなのが存在するかは知りませんんが)を買って実際にトウモロコシ価格が上がったはいいものの世界的なリスクオフのせいで株が下がるという可能性が存在するのです。

 

それに、株式という性質上そのほかのリスクも存在します。

 

例えば英国にある某石油会社――仮にBPとしますが――は原油流出事故のせいで多額の損失を計上し、経営状況が大幅に悪化したことがあります。当然ながら株式価格はお察し、というよりお葬式。コモディティ価格とか関係ありません。

 

そしてこれはコモディティインデックスへの投資にはなかった新たな不確実性です。

 

もっとも、この類の不確実性にはリスクプレミアムが上乗せされるので問題ないという向きもありますが、コモディティに投資したいという当初の目的とは大きくずれてしまっているのも事実です。

 

であれば「コモディティインデックスへの投資」 + 「コモディティ関連株とか考えずに普通の株式投資をする」という形にした方が分かりやすい構図になりますし、管理も楽でしょう。

 

コモディティ関連株の、コモディティと株式の両方の性質を持っている、というのは魅力でもあり中途半端さでもあるのです。ほら、ことわざでも多芸は無芸とかありますし。

 

1のコモディティインデックスへの投資と、2のコモディティ関連株の投資にはそれぞれ短所と長所があるので、好きな方を選んでくださいという感じになりますね。

 

3 その他

 

ということでおまけ編でその他。

 

実は、金投資に限ってはもう一つだけ投資方法があります。

 

金投資は、金価格と投資成績が連動するということで短所が少ない投資法ではあるのですが、強いてあげるのならばボラティリティが高い(価格変動が激しい)というのがあります。……そんなことを言えばコモディティインデックスもコモディティ関連株もボラティリティが高いですがそこは一旦忘れましょう。

 

それは、物価連動債への投資。何度も記事にしているくらいに私が大好きな物価連動債ですが、こんなところまで出張ってます。

 

参考:

インフレ連動債とは何なのか?【そのメリットを投資家・政府両方の視点から解説してみる】

インフレに強い債券・物価連動債に投資できるETF【TIP・VTIP】

 

近年は影響力を減らしてきているとは言われるものの、金価格に大きく影響を与えるものとして米国の実質金利の存在があります。今でも相関係数をみると0.5以上あります。

 

米実質金利が上がれば金価格が下がり、米実質金利が下がれば金価格が上がるという性質があるのですが、それは言い換えれば物価連動債の価格が上がれば金価格が上がり、物価連動債の価格が下がれば金価格が下がるということでもあります。

 

そして、デュレーションにもよりますが、5-10年程度の平均的なデュレーションを保っている限りにおいて物価連動債のボラティリティは大きくありません。

 

従って、米国の金融政策という不確実性は存在するものの、米物価連動債をボラティリティの低い金投資として代用することは可能であると私は判断します。

 

ここら辺にも、コモディティインデックスへの投資とコモディティ関連株への投資の間にあったのと同じようなトレードオフが存在するので、好きな方を選んでくださいという感じになりますね。

 

さいごに

 

ということで、ややこしいコモディティ投資の世界のお話でした。

 

コモディティ投資の世界は本当に奥が深く、例えば季節要因を使ったさやどりや、同じような動きをする二つのものを使ったさやどりといった手法も存在します。

 

実需に強く影響されるコモディティ投資の世界の面白さというのが表れていますね。

 

多くの元手が必要でなおかつボラティリティが大きいために「商品先物」と聞くと危ないイメージを持つ方もいるかもしれませんが、ETF・ETN・CFDがある現在では1万円以下という小額からの投資も可能になっています。

 

皆様も足を踏み入れてみてはどうでしょうか?

 

お読みいただきありがとうございました。

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