どうも、あいうえです。
この記事では高配当で有名なオーストラリア株式に投資できるETFを紹介しようと思います。
1 オーストラリア株は高配当が特徴
オーストラリア株にはいくつか特徴がありますが、一番の特徴といえばやはり配当が高いことでしょう。
世界的な株高で日本株や米国株の配当利回りが2%を切っているなか、オーストラリア株の配当利回りはなんと4%近くあります。
もちろん、リーマンショック後のオーストラリア株の成績が振るってないというのも理由の一つとしてあります。
参考:赤がSP500、黄色が日本株、青がオーストラリア株(全てドル建て)
とはいえ、オーストラリア株が高配当なのにはもうひとつ理由があります。
それはオーストラリアの税制。
なんと、オーストラリアの企業は配当金として払ったお金に法人税がかからないのです。
企業の利益に対して法人税と(配当金を貰った個人に課される)所得税の両方を課すのはおかしいというのがその理由。
この税制のおかげで、オーストラリアの企業は配当金の支払いに非常に前向きなのだそうです。
もっとも、株主還元には配当金だけでなく自社株買いもあるので、配当金の高さだけを気にしてもしょうがないのですが、配当金を貰うのが好きだという方にはうれしいですよね。
参考:自社株買いの利点と欠点【借金をして自社株買いをする?】
2 オーストラリアは資源国でもある
オーストラリアには資源国というもう一つの特徴があります。
オーストラリアといえば鉄鉱石やら石炭やらなんやらですよね。日本も沢山輸入しています。
下図はセクター割合を示したものですが、金融に次ぐ2位が素材セクターなのがそれを如実に表しています。(素材セクターは鉱物などの原材料を扱うセクターです)
そして、資源国の株式・通貨は非常に特徴的な動きをします。
どこが特徴的なのかと言いますと、まあ、予想通りといいますか資源価格とある程度連動した動きをします。
え、だからどうしたのと思われるかもしれませんが、資源価格は株式市場と微妙に違う動きをすることが多いので、それに連動する性質を持つ資源国の株式・通貨をポートフォリオに入れることによって分散効果を得ることができます。
また、特定の資源が上がると思ったときに、原油先物を直接買うのではなく資源国の株式・通貨を買うということもできます。
このように資源国というのはそれだけでいくつも使い道がありますし、しかも、先進国かつ資源国というのはオーストラリアとカナダくらいしかないのでさらに希少性が高いです。使わない手はないと言えるかもしれません。
(先進国は大きな経済成長が見込めない代わりに経済、そして通貨が安定しています。通貨の安定というのは投資をする際には非常に重要です)
3 オーストラリア株の実績
ということで、先ほど載せたのよりももう少し長期の投資リターンを見てみましょう。
青線がオーストラリア株ETFのEWAの成績、赤線がSP500の成績(共に配当金再投資込みリターン)です。
1997年ー2018年のリターンではなんとか赤線のSP500が勝っているというところでしょうか。
このグラフで注目してほしいのはまず2003-2007年にかけてのオーストラリア株の強さです。
この時期、資源価格の高騰によって資源国オーストラリアの株式は非常に好調でした。
……が、プチバブルになっていたのでしょうか、リーマンショックではものすごい損失を被っています。
また、2015-2016年にかけての原油価格下落を始めとした資源価格下落によるショックでも大きく株価を下げています。ここらへんは資源国の悪いところがでちゃったということでしょうか。
と、株価を見ても資源国らしいなぁということを感じられるのです。
さいごに
ということで、オーストラリア株式の紹介でした。
オーストラリア株には高配当&資源国株式という二つの使いやすい特徴があります。
オセアニアは微妙な影の薄さから忘れられやすいですが、ETFだけでなく投資信託などからでも投資できるので、投資対象として検討してみてはいかがでしょうか?
お読みいただきありがとうございました。
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