どうも、あいうえです。
アメリカに投資するとして、やっぱり一番有名なのはSP500に連動するETFを購入することですよね。SPY・IVV・VOOなどのSP500に連動するETFは米国でもものすごい人気を誇ります。
一方で、小型株効果を信じて小型株に投資したいという人もいるかもしれません。ラッセル2000、もしくはS&P SmallCap 600 Indexあたりに連動するETFを買えばいいでしょう。
しかし、SP500のように大型ではなく、さらには小型でもない「中型株」というのは驚くほどの影の薄さを誇ります。皆さんは見たことありますか? 俺中型株に投資してんだぜって人。私はありません。中型株ETFのティッカーシンボルであるIJH・VOすら言えない人が多いでしょう。
え、もしかして、中型株って謎に包まれてる……?
ということで、この記事で紹介していきたいと思います。
1 中型株最強疑惑!?
無駄に影が薄い中型株ですが、とりあえずはこれを見てみてください。
大型株・中型株・小型株のそれぞれの1972-からのリターンを表したグラフで、青が大型、赤が中型、黄色が小型株です。
まず、大型株とかいうのがクソ雑魚ナメクジなことがこのグラフからはわかります。
もちろん、これは1972年からのグラフなので別の年を開始地点にしたら結果は変わってくるのですが、適当なところから始めても10年以上のスパンで見れば 中小株 > 大型株の傾向が常に見て取れます。
そして、一位はなんと……中型株です!!!!
あの、誰にも見向きされていない中型株が、まさかのリターン一位ですよ!
これは世紀の大発見! いやーこれは誰も気づいていない新事実を見つけてしまいました。ノーベル経済学賞レベルでしょう。
…………これくらいにしておきましょうか。
実のところ、中型株と小型株の関係は正直微妙で、開始年度によってどちらが勝つかコロコロ変わるというのが正しいです。
2000年に入るまでは(分かりづらいですが)小型株 > 中型株ですしね。
ということで、見出しの「中型株が最強」というのは疑惑のままで終わってしまったのですが、中型株≒小型株であることがわかりました。
つまり、一般に小型株効果と呼ばれるものは小型株だけではなく、中型株にも適用されるということですね。
まあ、小型株効果は高いリスク(価格変動)の裏返しという説もありますが、シャープレシオだと小型株が勝っていたりと、広くみられる割に謎に満ちているアノマリーです。信じるかどうかはあなた次第ってやつですが、上にあげたグラフを見ると信じたくなりますね。
2 小型株ETFとの使い分けは?
しかし、長期リターンが小型株と同じということになってしまうと、小型株との使い分けをどうすればいいのか問題が発生してしまいます。
いやどっちでもよくね?と言ってしまえばそれだけなのですが、それはブログとしてあまりにもアレなので一応私が思いつく限りの使い分ける方法を書き留めておきましょう。
一つ目はPERとかPBRなどの指標を使った方法。
iSharesシリーズで比べるならばIJHとIJRですねが、それぞれこうなっています。
(2018/6月現在)
IJH PER:22.68 PBR:2.39
IJR PER:24.47 PBR:2.31
……誤差の範囲ですね。影が薄い分中型株の方が割安だったりしないかなーなんて思っていたのですが、そんなことはないようです。残念。
他にはセクター割合を見て決めるというのもよさようですよね。
これが中型株ETFのIJHのセクター割合です。
これは小型株のIJR。
まあ、同じ米国なのでセクター割合も基本的には似通っていますが、それでも「同じ」と形容できるほどではありません。
私はこれだったら全体的にバランスがいい中型株の方を選ぶかなーなんて思いますが、まあ、好きなセクターが多めに含まれている方にするくらいでいいんじゃないでしょうか。
適当な、と思われるかもしれませんがどうせどっちが勝つかわかんないのならば好きな方を買えばいいんです。
中型株も小型株と同じくらいのリターンであるという事実を知らなければ悩まずに小型株ETFを買えたのに……。知ってしまったが故に悩みが増えるパターンですね(笑)
さいごに
ということで、中型株について何も知らないなという私の思い付きから紹介をしてみた中型株ETFのIJH・及びVOでしたが、影が薄い割には優秀でしたね。
私は小型株の「小型」の部分の頼りなさから小型株への投資は控えていましたが、「中型」株ならなんか玄人感が漂うので小型株効果を利用して中型株に投資したくなりました。
ここ10年間をとっても、FANGが含まれてないのに大型株指数よりパフォーマンスがいいのはすごいことです。
皆さまはいかがでしょうか?
お読みいただきありがとうございました。
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