とあるオタクの長期投資

投資、時々ラノベオタク

ブラックロックでまなぼ 第一回「長期金利3%突破よりも大事なもの」


どうも、あいうえです。

 

今日から私が飽きるまで、「ブラックロックでまなぼ」シリーズを始めようと思います。

 

本シリーズは

 

1 ブラックロックのブログを通じて投資の知識を高める

2 私の英語力を高める

3 ブログのネタを確保する

 

ことを目的としています。なんと一石三鳥です。読者の皆様にとっては一石二鳥ですがね。

 

記念すべき第一回はこちらの記事。

 

Focus on the right 3% yield | BlackRock Blog

 

雰囲気としては、3%は3%でももっと注目すべき3%があるよ!?といったところでしょうか。

 

次項から内容を見ていきましょう。

 

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1 ブラックロックのブログのまとめ

 

近頃は長期金利が3%を超えたことが話題になっています。

 

冷静に考えて、ほぼノーリスクで3%の収入を得られるならば少なからず魅力的です。

 

もちろん債券はインフレに弱いのですが、数年内のリセッション入りを警戒して債券を買う分にはあまり問題ないでしょう。なぜなら数年単位でみるならば株式もインフレには弱いからです。

(日本在住の人にとってはドル円があるのでもっと複雑ですが……)

 

しかし、ブラックロック社のブログは他に注目すべき3%があるじゃろ?と主張しています。

 

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それがこちらの短期投資適格債です。こちらの金利も短期金利に追われるように3%を超えました。

 

これについてはこう述べています。

 

For the first time since the global financial crisis, investors can earn positive after-inflation returns from these bonds. 

 

(国債を含め)短期債券のインフレ調整済みリターンがプラスになったということです。

 

これはこう言い換えることもできます。

 

“safe income” is back. Investors no longer need to take on as much risk to generate enough return to preserve purchasing power.

 

確かに、リタイアを迎えようとしている、もしくはリタイア済みの人からしたら短期債券で購買力を維持できるのならわざわざリスクの高いものを買う必要はありません。

 

量的緩和は債券買い入れによって債券の魅力を減らし、資金を無理やり高リスク資産へ動かすものでしたが、金融が引き締められるにつれて債券の魅力が高まっているのです。

 

しかも「短期」債券というのが重要で、おおよそ2年前後で償還を迎えるこちらの債券たちは、10年物の債券よりも低リスクなのです。

 

インフレ率が予想を上振れ、急に金利が上がったとしてもすぐに償還を迎える短期債券なら「逃げ切る」ことができます。償還されたあとにすぐに高金利になった債券を買えば問題ありません。

 

だからこそ長短金利の逆転が重い意味を持つのです。低リスクなはずの短期債券が、長期のよりも人気がないのは「異常」なのです。

 

そんなリスクが低い債券の金利が上がり、(デフォルトリスクがやや高いですが)短期投資適格債に至っては3%を超えてしまいましたというお話ですね。

 

ただ、私には以下の英文の意味がよくわかりませんでした(笑)

 

With the rise in short-term yields, we see assets closest to Treasuries repricing first as the competition for capital heats up. Rising rates, increased economic uncertainty and the return of market volatility have driven the spreads on other perceived “safe” short-dated assets, such as IG credit, wider. 

 

「米国債の短期金利の上昇が short-dated I (nvestment) G(rade) credit 要は短期投資適格債のスプレッドを広げている」という風に私は解釈したのですが、スプレッドを「短期投資適格債の金利 - 米国債の短期金利」とするならば、上のグラフを見る限り逆に狭まっています。

 

いやまあ、投資適格債全体と国債のスプレッドは広がってるのですが……。

 

ということでgoogle翻訳さんを見ますと以下のように訳しています。

 

短期的な利回りの上昇に伴い、資本の競争が激化するなか、財務省と最も近い資産が最初に再計算されています。

上昇率、景気の不透明感の高まり、市場のボラティリティの回復は、IG信用のような他の認識された「安全な」短期資産の幅を広げた。

 

スプレッドを単に「幅」と解釈すれば確かにつじつまは合いますね……。

 

いやでもそんな紛らわしい単語を選びますかねぇ……?債券の話でスプレッドといえば普通は二つの債券の金利差を指します。

 

英語に自信がある方はコメントで正解を教えていただけると……。

 

ブログに話を戻しますと、このような金利上昇を受けて最後はこのように締めくくられています。

 

We see future returns driven primarily by income in fixed income and earnings growth in equities, rather than by a re-rating spurred by a decline in rates and risk.

 

今後しばらくの債券・株式投資においては「金利低下」や「リスクオンになる」というようなやや特殊な要因による利益はあまり期待できず、利子の支払いや収益の増加といったよりまっとうな要因でしか利益は生み出されないと考えているようです。

(特殊・まっとうという言葉は私が勝手に付け加えました)

 

とはいえ、リスク資産への投資自体の魅力はまだまだ残っていると別の場所で書いています。

 

実際、政策金利が引き上げられ量的引き締めも行われている状態では金利低下は望みにくいですし(長期金利に至ってはより短期の金利が邪魔で下げる余地がない)、金利が下がってないのに株式市場が債券市場から資金を奪い取れるとは思えません。

 

比較的妥当な締め方だと思います。

 

2 私の感想

 

今回のブラックロックのブログ、金利上昇が及ぼす影響という意味においては普通の内容なのですが、そうなってくるとタイトル詐欺感はありますよね。

 

短期投資適格債の金利3%突破の方が長期金利3%突破よりも重要ってのはちょっと……。

 

この話が成立するためには「短期投資適格債のリスク < 米国債10年物のリスク」という式が成立している必要があるのですが、米国債の10年物と短期投資適格債のどちらが安全かって言われてもねぇ……?

 

リーマンショックの時の短期投資適格債の金利の上がりっぷりやばいですよ。

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再掲

 

金利上昇期においては上で書いた式が成立しているのでしょうが、リセッション入りまで見据えるとどちらが安全かは結構微妙な気がします。

 

ちなみに私は「素直に短期国債買えばいいんじゃね?」派です。

 

なんだかんだ言ってこの記事で一番大事なのは短期国債のインフレ調整済みリターンが正になったということだと思ってます。インフレに勝てない債券に価値はありませんが、インフレに勝てる債券には価値があります。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

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