どうも、あいうえです。
今日はオミサワさんは次元がちがうの感想を書いていこうと思います。
いやーもう、やばかった(語彙力の低下)
1 作品概要
タイトル:オミサワさんは次元がちがう
作者:桐山なると(桐山なると (@naruchiyoyo) | Twitter)
イラストレーター:ヤマウチ・シズ
発売日:2018年3月30日
発売レーベル:ファミ通文庫
公式サイト:
(ファミ通のがみつからなかったので、KADOKAWAさんので代用)
表紙及びあらすじ(上記サイトより引用)
天才のオミサワさんは、三つほど次元が違う人だった――。
大学二年の雪斗には気になる女性がいた。芸術科の小海澤有紗。無表情、無感情で人と関わろうとせず、そこかしこに絵を書き散らすも、その落書きが数百万の価値を生む百年に一度の天才。人とのコミュニケーションが断絶してしまっているそんな小海澤さんが気になり、なんとかお友達にこぎつけた雪斗。しかし天才との変わった交流を楽しむはずが、彼女の重大な秘密を共有することになり――。次元が違う彼女とのもどかしくピュアなキャンパスラブストーリー。
2 感想(軽いネタバレあり)
デビュー作「420連敗ガール」を読んでゲラゲラ笑ってから早5年、2作目「だからお兄ちゃんと呼ぶなって」2巻が刊行されてなんだかんだ1年、マイフェイバリット作家である桐山なるとさんの第3作となりますのがこちらの「オミサワさんは次元がちがう」です。
桐山なるとさんを知らない人のために桐山なるとさんを紹介しますと、ギャグ作家です。ギャグ作家。
1作目はほぼ全編がギャグで埋め尽くされていましたし、2作目は比較的真面目な内容だったもののギャグが細やかにちりばめられており、シリアスな場面が無駄にコミカルで最高にロックでキュートでした。
そんな流れを踏まえた3作目は、謎の言葉「ごんごんじー」から始まります。ごんごんじー。
……で、それからSFホラーっぽくなって、あんなこんながありまして、終盤のシリアスな場面で予定調和のコミカルなシーンが挟まり、オチが来るわけですが。
いやーやばかった(だから語彙力)
基本的に、読み進めていくにつれて徐々に伏線が回収されていくスタイルなのですが(その手腕もなかなかです)、最後だけは一瞬「はっ?こんなわけわからんオチあるかっ!?」と一瞬怒りを覚えます。ここまでこんだけやっといてそれ!? みたいな。いや、私がそう思ったというだけの話なのですが。
しかしそこで一旦冷静にごんごんじーしまして、冒頭からのお話を頭のなかで振り返ってみるとあら不思議、語彙力が低下します。
あーそうかーあーあー。あーそーゆーことね完全に理解した←ごんごんじー。
ややネタバレになるのですが、なんというか、やっぱり桐山なるとさんはギャグ作家なんだなぁと思いましたね。最後のオチを知ってから読み返すと、あれだけシリアスな風に思えた話が急にギャグチックになるという。
一瞬頭を埋め尽くした怒りはどこへ行ったのか、私は笑いが止まらなくなりました。面白くて面白くて。ネタを知ってしまうと、冒頭のシーンが……。
そもそも、ギャグが私好みというのはありますが、それを差し置いてもやっぱり桐山なるとさんの作品は最高です。
いやもうほんと。
あ、でも今作はあとがきすくなかったのがすっごく不満です。そこだけは改善を要求したいです。
お読みいただきありがとうございました。ごんごんじ~。
追記:
紙で買う場合は先にあとがきを読むとかしない方が吉です。最後の1ページに挿絵がある系なのでネタバレをくらいます。